浦和のペトロビッチ監督(57)が鳥栖戦前日の会見で、日本サッカー、Jリーグの方向性については意見した。

 問題はG大阪戦前半に、ペナルティーエリア内でFW李がMF今野のスライディングに、倒されたシーン。PKではなく、CKと判定された。抗議した相手GK東口にはイエローが出された場面だ。「微妙な判定だった。優勝がかかった試合のポイントとなったシーンだったが、試合後にメディアでそのことの議論が全くないことは興味深い。重要なゲームなら、判定1つでゆくえは左右される。なぜその部分を議論されることがないのか、ということだ」とぶちまけた。さらに「倒された後のボールは相手GKがキャッチしたようにも見えた。PKでないなら、李にシミュレーションのイエローカードが出るのではないだろうか。なぜCKだったのかも疑問が残る。見えざる力が働いているとしか思えない」。

 笛を吹いた吉田寿光主審について「前半戦の柏戦でもペナルティーエリアの50センチ外でPKを取られた。なぜそういう判定をするのか懐疑的に思う。」

 「こういったことを話すと負け惜しみだと思われるからあまり言いたくはないが」としたが「だれかが言わなければならない。日本サッカーのためだ。レフェリーは日本サッカーにとって重要な要素。批判をしたいわけではない」と語った。

 常々、審判のジャッジについては一家言持っており、天王山を終えて改めて一石を投じた。