3月の開幕から中断を挟んで約9カ月の長丁場を戦ったJ1は優勝争い、残留争いとも6日の最終節に決着が持ち越された。

 来季は2ステージ制とポストシーズンの導入が決定しており、2005年に始まった現行方式で最後の王者が決まる。

 得失点差で2位浦和を大きく上回る首位のG大阪は、徳島に勝てば9年ぶり2度目の優勝が確実な状況だ。前節に神戸を下して今季初のトップに浮上。ヤマザキナビスコ杯も制するなど勢いがあり、11年の柏以来となるJ1復帰シーズンでの頂点を狙う。

 浦和は最近5試合でわずか1勝と失速し、土壇場で2位に後退。名古屋戦で勝ち点を積み上げ、G大阪の取りこぼしを待つ苦しい立場にある。勝ち点2差で追う3位鹿島は鳥栖戦での勝利が逆転優勝の絶対条件となる。

 残留争いでは1993年のリーグ初年度から一度も降格がない15位清水と16位大宮が、最後の1枠を懸けて最終戦に臨む。清水は甲府、大宮はC大阪とともにホームで対戦する。清水は勝ち点3差で大宮をリードし、得失点差は全く同じ。大宮が勝ち、清水が敗れた場合のみ、逆転で大宮が残留する。