J1名古屋は8日、元日本代表DFでOBの米山篤志氏(38)が、クラブのスクールコーチに就任すると発表した。

 センターバックやボランチとして頭脳的なプレーで存在感を発揮してきた米山コーチは07、08年に名古屋でプレー。退団が決まっていた08年のホーム最終戦、札幌戦(瑞穂陸)で無回転FK弾を決めるなど、在籍は2年と短かったが、名古屋への愛情も含め印象深いOB。待望の古巣復帰となる。

 栃木県生まれで、長く東京Vでプレーした。トルシエ監督が率いていた日本代表にも招集されている。J1通算244試合11得点。名古屋退団後は、故郷のJ2栃木でもプレーした。

 シーズン終盤に引退を決めた11年には米国、中国、オーストラリアで現役続行の可能性を探り単身海を渡ってトライアウトを受けるなど、貴重な経験も積んできた。

 現役引退後は、東京23フットボールクラブで3年間、監督を務めた。古巣の名古屋に戻り、まずスクールコーチから、Jクラブの指導者としてのキャリアをスタートさせる。