名古屋は19日、豊田スポーツセンター(愛知県豊田市)で始動した。寒風が吹くピッチでドリブルやリフティングで体を温め、ミニゲームで汗を流した。

 約1時間だったが、大勢のサポーターが詰めかけ、ピッチには久しぶりにイレブンの元気な声が響いた。

 就任2年目の西野朗監督(59)は「みんな元気でフレッシュ。動きも軽快だったので、いいスタートがきれたんじゃないですか」と上々の滑り出しに満足な様子。

 小規模の補強に関しても指揮官は「攻撃と守備の精度を上げ、柔軟な戦術、いろいろなバリエーションを持って戦っていく。間違いなく昨年以上の順位。昨季終盤に戦えたスリリングな試合ができる力はある」と話し、優勝争いできるようにチーム作りをする。

 背番号が11番に変更されたFW永井謙佑(25)は「歴代の人がバンバンに決めている背番号なので、少しプレッシャーは感じますけど、それに負けないように頑張りたい。得点を量産して、優勝争いがしたい」。

 FW川又堅碁(25)は「常に競争はありますし、(ノバコビッチに)勝たないとレギュラーになれない」。オフにはブンデスリーガの試合を現地観戦し刺激を受けた。

 MF田口泰士(23)は「チームでは中堅の位置にいる。上と下とのパイプ役もやらなければ」と7年目の自覚も芽生えている。引退した中村直志氏から受け継いだ背番号7についても「恥じないようなプレーをしないといけないと、直志さんが築きあげてきた7番というものを汚さないようにしたいと思う」。名古屋が優勝に向けて熱く始動した。