ルーキーシーズン前の最後の試練?

 浦和のユースからの昇格組、DF茂木力也(18)MF斎藤翔太(18)が30日の練習後、取材に応じ、28日にそれぞれ在学中の高校で、最後の定期試験を終えたことを振り返った。

 26日に宮崎合宿から帰った直後だったが「合宿を言い訳にしたくないので頑張りました」と斎藤。すでに数教科で採点後の答案返却もあり、平均点以上の科目もあったという。

 茂木は「あとは卒業式だけ。日本代表の遠征とかにも出ていて、あまり高校生活を楽しめてないかなあというのはありますけど…。いずれにしても、いよいよ社会人。いい先輩に見習いたい」とうなずいた。斎藤も「あまり実感はないけど、学生から個人事業主になる。自覚を持たないと。親離れして、自立しないと」と表情を引き締めた。

 ともに13年のU-17W杯に日本代表として出場。欧州王者のロシアにも1-0で勝利し、3連勝で1次リーグ首位通過するなど、貴重な経験を積んだ。昨季ルーキーながらリーグ22試合に出場し、2得点も挙げたMF関根に続く活躍も期待される。

 クレバーな守備が光る茂木は、従来のセンターバックだけでなく、ボランチやウイングバックでもテストされている。「阿部さんのように、どこをやらせても大丈夫と監督に信頼されるような、起用しやすい選手になりたい」と意気込む。左右両足遜色ないキックと、一瞬のスピードが武器の斎藤は「ずっとボランチをやってきたけど、代表ではFWをやる機会もあった。どこをやるにしても、自分のいいところを出せるように、プロの判断の速さ、プレーのスピードに早く慣れたい」と話した。