名古屋DF竹内彬(24)が15日アウエー浦和戦(埼玉)で先輩に恩返しする。8日の開幕戦(対京都=豊田ス)で右サイドバックとして躍動。高速クロスでFWヨンセンの得点をアシストするなどMVP級の活躍を披露した。12日の愛知・豊田市内での練習でも、キレのある動きでアピール。背番号30は、いま名古屋で最もノッてる男だ。浦和戦では国士舘大の2年先輩のMF相馬とのマッチアップが確実。今年1月には母校でともに自主トレをこなすなど、世話になっただけに「楽しみですね」と対決を心待ちにしている。

 開幕戦での活躍は際立っていた。京都加藤監督は積極的に攻撃参加する竹内を封じるため、試合中に3トップの並びを変更したほどだった。師と仰ぐ京都の秋田コーチ(元名古屋DF)からも試合後「頑張っていたな」とお褒めの言葉をもらった。だが、竹内はいたって冷静だ。「まだ1試合終わっただけ。ポジションをつかんで、ずっと(試合に)出ないと」。謙虚な姿勢で先輩に挑み、昨年のACL王者・浦和のホーム開幕戦という注目の一番で「タケウチ」の名をさらに全国にアピールする。