札幌が手応えドロー/ナビスコ杯
<ナビスコ杯:札幌1-1柏>◇予選リーグ◇20日◇柏の葉
コンサドーレ札幌が貴重な勝ち点1を拾った。ナビスコ杯予選リーグ初戦のアウェー柏戦に臨み、1-1で引き分けた。0-1で迎えた後半27分、MF砂川誠(30)のゴールで追いつき、今季リーグ戦を含め3戦目で初の勝ち点を挙げた。MFクライトン(30)を本職のボランチとして初めて先発起用。軸ができたことで攻守ともに終始安定した戦いをみせた。今季初白星はならなかったが、今後への手応えを得る一戦となった。
激しい風雨の中、スタンドで声をからす300人の札幌サポーターに、貴重なアウェーでの勝ち点1を贈った。「まるで北海道でプレーしているみたいだった。寒い中集まってくれたサポーターに感謝したい」。三浦監督の笑みに、安堵(あんど)感がにじみ出ていた。
失点しても動じなかった。1点ビハインドの後半27分、クライトンが中盤で奪ったボールを中山、ダビとつなぐ。最後は右サイドを駆け上がってきた砂川が、DF2人をドリブルで置き去りにし、冷静に左足でゴール右すみにたたき込んだ。
「失点してからペースを崩しかけたが、踏ん張っていい形で追いつけた。終盤は自分たちのほうがリズムをつかめていた」とクライトンは振り返る。リーグ戦の開幕2連敗は、失点した後にラインが下がり始めてDFとボランチの間が間延びし、中盤を支配されての結果。この試合はまったく逆の形になった。
クライトンの存在がチームを変えた。この試合、初めて本職のボランチに入った。ボール保持力が高いため、DF陣は落ち着いてボランチに球を預けられた。攻撃陣も両サイドの砂川、岡本らが守備に気を取られることなく、前を向いてプレーすることができた。今季初スタメンとなった2年目の岡本が「追い付いた後は、もう1点とれるんじゃないかと自信が出てきた」と言ったように、明確な形ができてきた。
ナビスコ杯はJリーグ時代の98年、J1の01年、02年ともに成績は芳しくなかった。特に初戦はすべて完封負けで、そのままずるずる負け続けていくのが通例だった。敵地で勝ち点を挙げたのは、唯一決勝トーナメント準々決勝にコマを進めたJFL時代の97年以来、11年ぶりのこと。勝てはしなかったが、アウェーで手にした大きな勝ち点1といえる。
「もっと全体の運動量が上がれば、さらに攻撃のチャンスがふくらむと感じた」。三浦監督も手応えを感じている。リーグ戦連敗の沈滞ムードから抜け出す、貴重な一歩を踏み出した。【永野高輔】
[2008年3月21日9時34分 紙面から]
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