天敵に借りを返す時が来た。コンサドーレ札幌のGK高木貴弘(25)が30日のアウェー柏戦で、今季リーグ戦に初出場する。昨季47試合に出場した絶対的守護神も、昨年12月末に腰痛の手術を受けた影響で、リーグ戦3試合目で初スタメンをつかんだ。今季初出場の23日ナビスコ杯川崎F戦では、再三の好セーブで勝利に貢献し、再びチャンスが巡ってきた。前所属の草津時代に1分け3敗と苦しめられた柏を止め、完全復活を示しにいく。

 高木が定位置に戻った。柏戦2日前の28日、札幌・宮の沢で行われた紅白戦で主力組に入った。風邪の影響でのどは痛むが、積極的に声を出した。全体練習後もチームスタッフとキックの練習を行い、出場準備を整えた。「まずは結果を出したい。リーグ戦は連敗しているし、負けられない」。今季初出場の舞台で、リーグ戦初勝利をもたらすことを誓った。

 1試合でレギュラーを奪った。昨年12月末、持病の腰痛を治すため、手術を行った。シーズン前の対外試合は未出場ながら「マイペースに焦らず」とリハビリ生活を続け、23日のナビスコ杯川崎F戦で今季初出場を果たした。昨季47試合出場の安定感を見せ、2-1の逆転勝利に貢献した。「キーパーはスーパープレーをするより、90分間ミスをしない安定が必要」と話す三浦監督のハートを動かし、リーグ戦3試合目でスタメンを勝ち取った。

 対戦相手の柏には特別な思いがある。草津に所属した06年の対戦成績は1分け3敗。計9失点を喫し、他12チームの中で仙台と並ぶ最低タイの勝ち点1しか奪えなかった。「攻撃も守備もハードワークする」という相手に、屈辱を味わい続けた。2年ぶりの対戦機会、J1の舞台で借りを返しにいく。

 今季まだないチーム初完封で、完全復活をアピールしにいく。「試合に出ることが一番」と気持ちは高ぶっている。U-23日本代表に選出された佐藤とのレギュラー争いは過熱しているが、天敵を倒せば、定位置死守は見えてくる。【長島一浩】