ピクシー名古屋がまた1つ、負の連鎖を清算する。30日リーグ大分戦(瑞穂陸)で、約1年ぶりとなる公式戦連勝に挑戦する。

 ドラガン・ストイコビッチ監督(43)が指揮を執る今季は15日リーグ浦和戦でクラブ史上6試合目にして埼玉スタジアム初勝利をゲット。23日ナビスコ杯神戸戦(ホムスタ)では同杯3年、実に14試合ぶりの白星を手に入れるなど、再建に向け着々と負のデータをつぶしている。

 次なる標的はその神戸戦に続く「連勝」だ。ストイコビッチ監督も「とても難しいゲームになるだろうが、我々にとってはホームゲーム。集中して、すべてを出し切って勝利を手にしたい」と強い意欲を示した。

 昨季は不安定な戦いぶりを示すように、公式戦連勝は開幕3連勝を飾った3月18日リーグ新潟戦(瑞穂陸)以降、1度もなかった。リーグではその後1つ勝ち開幕4連勝を飾ったものの、新潟戦後にはナビスコ杯2連敗を挟んでいた。「連勝」は1年以上もごぶさただ。

 左ふくらはぎ痛の癒えたDFバヤリッツァ、左前頭部裂傷が治癒したMF吉村も先発復帰する見込み。今季5試合目にして初めてベスト布陣で臨む。好調大分を倒し、連勝で今季ホーム初勝利を飾る。【八反誠】