J2山形の20歳2トップが、チームのピンチを救う。FW長谷川悠と坂井将吾は10日、紅白戦で先発組に入り、12日の横浜FC戦(NDスタ)先発が濃厚になった。FW豊田陽平(23)が右足骨折、FWリチェーリ(20)も累積警告で出場停止と、今季初めて先発2トップが欠場する非常事態。控え組で技術を磨いてきた長谷川と坂井が、Jリーグ初得点と今季ホーム初勝利を目指す。
今年1月に成人式を終えたばかりの2人が、先発組の2トップに入った。長谷川は187センチの長身を生かし、ポストプレーで周囲の選手にパスを配給。小柄な坂井は持ち前のスピードで走り回り、ゴール前に迫った。長谷川は「坂井とは一番やりやすい。タイミングよく動いてくれて、パスを受けてくれる」と話せば、坂井も「長谷川にはボールが収まるので、動きやすい」と相思相愛。控え組で磨いてきたコンビネーションを、リーグ戦で披露する時がやってきた。
長谷川には大きな発奮材料がある。同じ長身FWの豊田が前節熊本戦で右足を骨折し、全治2カ月と診断された。ここまで3試合出場(先発1)の長谷川が、このまま「代役」として来月下旬まで先発を続ける可能性が高い。「僕が代わりに入ってチームが勝てるように頑張らないと、僕の評価も上がらない。チームは苦しいけど僕は成長できるチャンス」と力を込めた。一方の坂井は開幕5試合でベンチ入りすらない。「キャンプから結果を残すつもりで頑張ってきた。あこがれの三浦カズさんにも会える」と話し“キング”と同じピッチで戦うことを楽しみにしていた。
小林監督は「春先から若い2人で組ませてきた。今日の紅白戦も代えずに試してみて、悪くなかった。2人のコンビネーションで息が合っている。何かしてくれそう」と期待した。2人は、2月の長崎キャンプ中の練習試合(対レノファ山口)で、ともにハットトリックを決める活躍をしている。今季ホーム初勝利を、派手なゴールラッシュで飾ってくれそうだ。【柴田寛人】



