今季初の静岡ダービーが3日、日本平で開幕する。日本代表で磐田のMF駒野友一(26)が、初めてのダービーで清水のキーマン藤本を封じつつ、精度の高いクロスとミドルシュートで堅固な守備を切り裂く。

 駒野は、自身の重要度を分かっていた。担う右のアウトサイドで、対面するは左の藤本。「あそこで試合が組み立てられて、リズムがつくられている。そこをつぶさなければ、向こうのリズムになる。優位に立てるようにしたい」と、キーマン藤本封じを宣言した。

 広島時代、日本平では苦しんだ。ナビスコ杯や天皇杯を含めて、過去6戦は2分け4敗。1度も勝ったことがない。「清水は守備が強くて、そこからカウンター。セットプレーも強い。先に点を取らないと、なかなか簡単に取らせてはくれない」。だからこそ守りに入るつもりはない。クロス1本に終わった京都戦を反省し、さらにこの日は盛んに、中に切れ込んでのミドルシュートを繰り返した。“初勝利”へ、攻撃的な姿勢を貫き通すつもりだ。

 ダービー自体が初体験。「同じ県に同じJのチーム。想像はつかないけど何かあると思う。勝つのと負けるのとでは違うし、上位とやるのともまた違う。ダービーで勝てるようにしたい」。前日に静岡で2度目の散髪に行き、髪の毛を明るく染めた。これまで散髪のたびに色を変えてきたが、前回は忙しく「染めるまで余裕がなかった」。染まった髪は、磐田になじんだ証し。次は日本平を、サックスブルーの歓喜に染める。【今村健人】