<静岡県高校総体サッカー地区大会:富士東2-1加藤学園>◇5日◇裾野陸上競技場ほか◇東部、西部順位決定戦

 東部最後の静岡県切符を争った9位決定戦で、富士東が2-1で加藤学園を破り、2年ぶりの県大会出場を決めた。1-1で迎えた後半ロスタイムにDF渡辺武夫(2年)が勝ち越し点を決め接戦を制した。また決勝では加藤学園暁秀がPK戦で飛龍を下し、5連覇を飾った。西部では袋井が県切符を獲得し、この日で県大会に進出する39校がすべて出そろった。7日に組み合わせが決まる。

 歓喜の瞬間は後半ロスタイムに待っていた。ゴール前のこぼれた球を渡辺が、左足で合わせた。放たれたボールは、相手GKの頭上を越す技ありの決勝点となった。県切符最後の1枚をたぐり寄せるゴールは、高校初得点だった。「とにかく(ゴールの)枠に入れようと思った。うれしい」と興奮気味に振り返った。

 普段は守備に比重を置く渡辺。この日も後半は相手ペースの中、必死に体を張っていた。しかし決勝点につながった攻撃では、直感で体を動かした。「なんか自分の所にこぼれて来る気がしたんですよ」。腰痛を抱え、痛み止めを飲んで出場した体にムチを打って駆け上がり、劇的な勝ち越し点を挙げた。渡辺勝己監督(32)も「普段からすればあそこにいるはずがないのに…。何か持ってるんですかね」と笑った。

 これで満足はしない。「少しでも長く先輩たちとできるように頑張ります」とこの日のヒーローは県大会に向け力を込めた。【前田和哉】