Jリーグが、清水と大分の間で争われるナビスコ杯決勝(11月1日、国立)に異例の「空撮部隊」を派遣することが、29日分かった。17回目を迎える同決勝では、首都圏のクラブ不在の初の地方同士の対戦。それでもチケット4万8436枚が完売し、異様な盛り上がりを見せていた。

 過去Jリーグでは06年12月2日、J1優勝のかかった浦和とG大阪(埼スタ)の大一番でヘリコプターによる空撮を実施したことがある。今回は低騒音、低経費、そして観客になるべく負担をかけないための配慮から、特製バルーン「スカイキャッチャー」を使用。ヘリコプターは航空法上高度250メートルより低く飛べないが、スカイキャッチャーは同30~200メートルでの低空撮影が可能になり、より臨場感をとらえることもできる。

 Jリーグ関係者は「地方クラブ同士で集客が心配されたが、満員のスタンドを、マスコミを通じてファンの方にぜひ知っていただきたい」と説明。空撮写真をメディアに配る計画だ。管轄の消防、警察、施設サイドの許可も得ており、当日は国立を低空飛行するバルーンが、決戦をさらに盛り上げることになりそうだ。