<Jユース杯:G大阪4-0アミーゴス鹿児島>◇13日◇決勝トーナメント2回戦◇万博◇日刊スポーツ新聞社主催

 G大阪のクラブ史上最高の逸材と言われ、来季トップ昇格するMF宇佐美貴史(16)が、将来のマンU入りを目標に掲げた。アミーゴス鹿児島戦の後半開始から出場。後半23分にゴールを決め、4-0の勝利に貢献した。目標はプレミアリーグのマンチェスターUに入団し、世界を舞台に戦うこと。まずは高校最後の大会となるJユース杯で優勝し、来季はプロとしてG大阪で先発奪取を狙う。

 16歳の高1が、C・ロナウドのような華麗なプレーを見せた。1点リードの後半23分、MF宇佐美がドリブルで相手DFを置き去りにし、FW大塚とのワンツーから右足で流し込んだ。右足首痛で先発を回避。前半は0-0だったが、後半開始からピッチに立つとチームは活気づき、ゴールラッシュで圧倒した。「ゴールは狙い通り。このまま優勝して、来年はトップでレギュラーになりたい」と意気込んだ。

 クラブ関係者が「素質は稲本、家長以上」と話す最高の逸材で、将来的にはマンU入団を狙う。C・ロナウドやルーニーらとのコンビで欧州CL優勝。そして、クラブW杯で日本凱旋(がいせん)というのが究極の夢だ。「正直、クラブW杯でトップのベンチに入って、生のマンUを見たかった。ガンバで成長して、世界に羽ばたきたい」と胸を張った。【奈島宏樹】

 ◆宇佐美貴史(うさみ・たかし)1992年(平成4年)5月6日、京都府生まれ。家長(大分)と同じ長岡京SSからG大阪ジュニアユースに進み、中3の07年に飛び級でユース昇格。U-13日本代表から各世代で選出され、現在はU-16代表のエース。178センチ、68キロ。