清水FW原一樹(23)が今季の成長を天皇杯で見せつける。20日の準々決勝東京戦(ユアスタ=仙台)に向け18日、チームは非公開で調整した。原は練習後「チームの勝利のために走る。それだけです」と3年ぶりの準決勝進出に意気込んだ。リーグ戦最終節の京都戦(6日)では、途中出場ながら1得点。10月4日の東京戦でも1ゴールをマークするなど、好条件がそろう。

 リーグ戦出場がなかった昨季は、5回戦(横浜戦)でプロ初ゴールをマーク。これで弾みがついたのか、今季はリーグ戦27試合に出場しチーム3位の6得点を挙げた。東京DF長友、名古屋MF小川とともに優秀新人賞の受賞も決定。DF長友とのマッチアップにも「まったく気にしない」と意識している様子はない。今季、大きな飛躍を見せた原が、自信を持ってピッチに立つ。【為田聡史】