福岡は5日、MF中村北斗(23)が東京に移籍すると発表した。中村には06年以降、毎オフ、移籍オファーがあったが、J1復帰の目標とチームへの愛着を理由に見送られていた。しかし昨年、U-23(23歳以下)日本代表候補としてフランス遠征に参加も、五輪代表を逃したことで、J1に在籍する同世代選手との成長の差を痛感。右サイドバック、ボランチとして38試合3得点の昨季終盤は、上向きのチーム状態に手応えも感じていたが、最終的には選手として次のステップを選んだ。中村は「福岡をJ1に上げられなかったことは大変申し訳なく心残りですが、さらにレベルアップするために、東京にお世話になることにしました。目標を高い位置に置いて向上心を忘れずに、頑張っていきたい」とクラブを通じてコメントを発表した。

 中村に代わるボランチとして、福岡はブラジル人MFウェリントン(27)を獲得することが濃厚になった。ウェリントンはインテルナシオナルなどに所属したボランチで、昨年12月中旬に福岡の練習に参加していた。