大分の日本代表MF金崎夢生(19)が「1億円オファー」を拒否して単年残留を決めた。8日、クラブと5度目の契約更改交渉を行い、昨季年俸650万円から約3倍となる1800万円プラス出来高の単年契約を締結した。クラブは新たに総額1億円にも及ぶ3年契約を提示して粘り強く交渉を続けてきたが、金崎は第1回交渉から表明していた単年勝負の姿勢を貫いた。

 今季は入団時にかわした3年契約の最終年。クラブが提示した総額1億円オファーは高卒3年目では破格といえるものだが、金崎は新たな契約を受け入れることはなかった。これまで何度も「3年でリーグ優勝させたいと思って大分にやってきた」と口にしてきたとおり、4年目のシーズンの動向を封印し、今季大分でのリーグ制覇に全力を注ぐ姿勢を単年契約という形で示した格好だ。

 シーズン終了後には他クラブとの金崎争奪戦に発展する可能性もあるが、今後も中心選手として期待する大分は引き続き新たな契約の道を探っていく方針だ。10日から日本代表合宿に参加する金崎から今季も目が離せなくなりそうだ。(金額は推定)