J2C大阪の守備陣の共通語がポルトガル語になる。藤田信良社長(58)が8日、守備陣にポルトガル語の習得を厳命。今季は韓国人GKキム・ジンヒョン(21)が加入し、レギュラー最有力。3バックはブラジル人DFチアゴ(28)が要となる。守備陣は“多国籍編成”で同社長は「守りはコミュニケーションが重要。キムにも日本人のDFにもポルトガル語を覚えてもらう」と指令を出した。

 「ムーバ、アンデスデ(前へ動け)」。「ボルト(戻れ)」。「ウマ、マルカ(マーク)」。C大阪の最後尾でポルトガル語が響くことになる。藤田社長は「サッカーのプレー中に必要な言葉はそんなに多くないはず」とはっぱをかけた。

 守備陣が「和製」だった昨季は、得点数は81と優勝した広島に次ぐ2位だったが、失点数は60と15チーム7番目の多さだった。「守備を立て直すことがJ1昇格の近道」と今オフは、正GKだった山本をあえて戦力外とし、守備陣の再編成を行った。そして、一新された守備陣の「共通語」はポルトガル語。C大阪はまずは語学習得でJ1昇格を目指す。【奈島宏樹】