鹿島の大型新人FW大迫勇也(18)の身体能力が「プロ合格」の太鼓判を押された。27日、茨城県鹿嶋市内のクラブハウスで行われた体力測定に参加。垂直跳びでチームトップのFW田代の記録に近づくなど「得意ではない」と話す測定で高い数値をはじき出した。

 この日の午前、午後の2回に分けて実施された測定で存在感を示した。パワー系の測定を行った午後の垂直跳びは田代の71センチに迫る65センチ。疲労の回復度を左右する乳酸値を測る午前の長距離走でも、石井フィジカルコーチが「持久力が高い選手が出すくらいのもの」と評する値をマークした。

 高校選手権後に開始した自主トレも、祝勝行事への参加などで多忙を極めたため、ほぼ未消化の状態で「これだけ体を動かしたのは選手権以来」。ベストな体調ではない中での測定だけに、本来ならさらに数値が高かった可能性もある。

 石井フィジカルコーチは「(日本代表の)青木や興梠も入団時からチームの中で能力値が高かったけど、今年の新人も同じくらいある。プロで練習を積めばさらに高まる」と断言した。「まだまだ上げていかないと」と前向きな大迫が早期プロデビューへ、着実に歩みを進める。【菅家大輔】