神戸の新主将に就任した元日本代表DF宮本恒靖(31)が、異例の“わがまま”宣言だ。神戸は1月31日、関西空港発の航空機で合宿地のグアムへ移動した。ザルツブルクから移籍したばかりで主将に任命された宮本は、まずはチームより個人を優先する考えを表明した。

 「1年間戦える体を、このグアム合宿での2週間でつくっていきたい。90分通して戦える体力と試合勘を取り戻さないといけない」。ザルツブルクでは出番が少なかっただけに、今合宿では試合本番で通用するスタミナやゲーム感覚を取り戻す必要がある。すべては勝つためだ。「チームとしていい結果が出せるように、1つの方向を全員が向けるようにしたい」。DFラインで大声を出し、チームを引っ張る「ツネ様」に戻るに、まずは自分の足もとを固めていく。