つかみ取ったレギュラーポジションを、絶対に渡さない-。J1山形MF佐藤健太郎(24)が、ボランチの定位置を死守する意気込みを語った。プロ2年目の昨季、J2リーグ戦32試合に出場し一気にブレーク。J1の舞台で、さらにプレーヤーとして磨きをかける構えだ。同ポジションには新外国人もおり、激しい競争を繰り広げるが、昇格メンバーの誇りを懸けて定位置を守る。
穏やかな口調ながら、言葉に佐藤健のレギュラー死守への熱い思いが表れた。MFアンドレ・シルバら新外国人だけでなく、ボランチをこなす選手がチームには豊富にいる。実際に練習でも、小林監督が、めまぐるしく選手を入れ替えてコンビネーションの確認をしている。だれもレギュラーが確約されていないが、佐藤健は「自分としては、試合に出ないと納得できないです」と生き残りを誓う。
昨季、リーグ戦32試合に出場し、中盤の砦(とりで)として相手の攻撃チャンスをことごとくつぶした。順大時代には、サイドハーフやトップ下という攻撃的なポジションを任された。プロでも攻撃参加したくてウズウズしているのでは、と思いきや「自分はボールを奪って、インターセプトをする方が楽しい」と佐藤健。ボランチが天職と感じ、プレーを楽しんでいる。
攻撃的な位置を経験したためか、守備に回る時に、相手のアイデアを察知しているのでは、と思える。激しくボールを追いかけて奪取しなくても、パスを遮断して味方の攻撃の起点をつくる動きが多い。佐藤健は「(ボールを奪う時の)もっと個人のところの判断の速さと、正確さを上げたい」とどん欲だ。
10日の練習では、小林監督が相手ボールを奪うタイミングを細かく指示。「相手が足もとを気にしている、ボールが浮いているなど6つのキーファクター」(同監督)の条件を瞬時に判断し、相手に襲いかかった。
ボールを奪う位置が高ければ高いほど、得点チャンスは高くなる。「守備の人です」と言い切る佐藤健。中盤でボールを奪える回数が多ければ多いほど、攻撃力が増すことを、もちろん知っている。【山崎安昭】



