清水の高木純平(26)が、左右の両サイドを自在に駆け上がり、初の開幕スタメンを狙う。前日の鹿屋体大との練習試合は、主力組の右サイドDFとして先発したが、12日のミニゲームでは左サイドに入ってプレー。「どっちでもできるように準備して、いつでも行けるようにしたい」と意欲的に話した。どちらのサイドでもそつなくこなす器用さを武器に、プロ9年目のシーズンに挑む。

 左右で別の2つの顔を持つ。「クロスの精度は右の方がいいし、ドリブル突破には選択肢が増える左の方がいい」と、それぞれの特徴を説明。正確な右クロスと、1対1の勝負強さ。どちらも高木の持ち味だが「求められるものと、自分の色のバランスが大事だと思う」と、レギュラー取りに戦略を練る。「開幕スタメンを勝ち取ることでイメージが変わってくる。絶対に必要なこと」と力を込めた。清水ユース育ちの生え抜きアタッカーが、今年は開幕から爆発する。