<練習試合:清水2-0札幌>◇14日◇鹿児島ふれあい運動公園

 清水はFW原一樹(24)とMFマルコス・パウロ(31)が、それぞれ1得点ずつ挙げ2-0で勝利した。

 狙い通りの動きだった。ヨンセンと2トップを組んだ原は、前半14分、MF伊東からのロングパスで相手DFラインの後方へ抜け出した。「受ける前に1回戻って、うまくマークを外せた」。相手DFは後方からファウルで止めるしかできなかった。自ら奪ったPKを確実に決め先制点を挙げた。

 鹿児島入りしてからは、相手DFライン背後へ飛び出す練習を繰り返してきた。好パスを配球したMF伊東は「(原が)タイミング良く走ってくれた。狙いとしている形の1つ」。後半29分、MFパウロの得点も相手DFの背後を突いて生まれたものだった。

 この日は日本代表FW岡崎がチームに合流した。原は「オカとのコンビも合わせていかないと」と、開幕に向け連係面も急ピッチで上げていく。離脱中の永井も復帰すれば戦力になることは間違いない。タレントがそろう清水FW陣の「爆発」が今から待ち遠しい。【為田聡史】