ツネ様が「留守番役」を買って出た。神戸は16日、グアム合宿から帰国後の練習をスタートし、さっそく紅白戦を行った。主力組のセンターバックに入った主将のDF宮本恒靖(32)は、味方のCKなどセットプレーでは得意のヘッドでゴールを狙う…はずが、後方待機で相手のFWをマーク。カウンターを防ぐため、まずは守備優先の意識をにじませた。

 「監督には上がっていいと言われてるけど、そこは状況に応じてね。今日は(後ろに)残りました」。CK、FKのターゲット役としては4バックの中央でコンビを組む181センチのDF北本が攻め上がり、187センチのFWマルセウもいる。176センチの宮本はG大阪に所属していた時はセットプレーで攻め上がることが多かった。髪をなびかせ、敵ゴール前まで走っていく姿が様になっていたが、神戸では一時封印となりそうだ。

 セットプレー以外でも「留守」を預かる意識は高い。カイオ・ジュニオール監督は両サイドバック(SB)が積極的に攻撃参加するスタイルを掲げている。宮本も「SBが守りに気を取られて、攻めないのはよくない。攻撃にかかわってない選手がどれだけ守れるか」と言う。侵入を狙う相手FWは、ツネ様が門前払いにする。【北村泰彦】