札幌の心臓部初テスト-。コンサドーレ札幌は19日、韓国Kリーグの浦項と練習試合を行う。ボランチのMFダニルソン(22)にとっては、熊本入り後初の実戦。トップ下に入るMFクライトン(31)とともに臨む初の練習試合で、中盤の核がコンビネーションをチェックする。

 浦項との練習試合を前に、ダニルソンがキレを取り戻した。この日の8対6の戦術練習では、中盤の底から左サイドを駆け上がり一気に2人かわしてクロス。クライトン経由で岡本のゴールが生まれるなど南米コンビで息の合ったプレーを披露した。「明日(19日)の試合はクライトンが攻撃に100%専念できるようしっかり」とダニルソン。互いのコンビを高めることが大きなチーム力アップにつながることは自覚している。

 クライトンもダニルソンとの初実戦を待ち望む。「今日初めて戦術練習で一緒にやったが、同じ南米人としてかみ合うまでにそんなに時間はかからないと思う」。FWの後ろでゲームメークするクライトンにとっても、高い守備能力を発揮するダニルソンが後ろに控えれば、前線への配球も増えるはずだ。

 「2人で、どれだけのコンビができるか見極めたい」と石崎監督。中盤コンビの出来が今季の札幌の戦力を大きく左右するだけに、指揮官の期待もふくらんでいる。【永野高輔】