J1磐田のベスト布陣が開幕戦(7日、対山形)4日前にして、ようやく出そろった。3日の磐田市内での練習で、右足に違和感を訴え離脱していたDF那須大亮(27)が復帰。2部練習ですべてのメニューをこなした。今季始動前に守護神GK川口が右ふくらはぎ肉離れをするなど、鹿児島キャンプ直後には守備陣を中心に離脱者が続出していた。開幕まで残りわずかな時間の中、柳下監督が急ピッチで臨戦態勢を整える。
柳下監督の思い描いていた布陣が、ここにきてようやく絵になった。この日復帰した那須は、雨中2部練習をフルでこなし「ただいまです。開幕に間に合ってよかった。これで万全の状態でいけそう」と、安堵(あんど)の表情を浮かべた。昨季退場と出場停止を除けば、フル出場を果たしている「鉄人」が、戦列に戻ってきた。
鹿児島キャンプ直後からDF駒野、茶野、鈴木、MFロドリゴら守備陣が、続々とけがで離脱し、川口も右ふくらはぎ肉離れで開幕は微妙だった。だが、開幕前最後の対外試合となった名古屋戦で復帰を果たし、唯一残されたパーツが那須だった。指揮官は、大きな期待を寄せている選手の復帰に「雨のときは負担がかかる。体が重くなったりするから心配したけど、大丈夫そうだからよかった」と喜んだ。
始動前に負傷したため、チーム内で唯一那須とともに実戦練習をしていない川口は「那須は初めて見る選手ではない。頑張るし、あきらめないメンタルを持っている。残された時間でコミュニケーションをとっていきたい」。急ピッチで連係面、精神面での意思統一をはかるつもりだ。
昨季から変更した4-4-2の新システムをより熟成させるために、時間はいくらあっても足りない状況。それでも開幕まで残された時間はあとわずか。指揮官は「これで全員プレーできる。このままいってくれれば…」とまで言いながら、その先の言葉をグッとのみ込んだ。【栗田成芳】



