21日の浦和戦(エコパ)を前に、J1磐田の連敗脱出に黄信号が灯った。20日、大久保グラウンドでの前日練習中に、MF山本康裕(19)が右ひざを負傷。この日の練習終了後、クラブハウス内で治療を行った。痛みが伴うため、試合直前の足の状態次第で出場の可否を判断する。また、同じく主力のMF松浦拓弥(20)が、「左足首関節内果疲労骨折の疑い」と診断され、長期離脱の可能性が浮上。連敗スタートからさらなる試練が訪れた。

 磐田の連敗脱出の雲行きが、戦前から怪しくなった。この日の練習中、MF山本康がFWジウシーニョと接触し、右ひざを打撲した。練習後、アイシングで治療を行った山本康は「痛みはある。でも試合に入れば痛みは忘れる。ピッチに立てるように夜もしっかりアイシングしたい」。強行出場も辞さない構えを見せたが、引きずりながらクラブハウスを後にする足取りは、痛々しかった。

 今季始動後、中盤の軸として使い続けていた若手ホープの負傷に、柳下監督は「まだ分からない。状態次第で(布陣を)考えないといけない」と、まゆをひそめた。出場回避となればメンバー再考も視野に入るが、代役候補のMF岡田は今季初出場で、成岡も腰痛から19日に全体合流したばかり。右サイドバックのMF犬塚を戻すか、今週予行演習を行っていたDF那須のボランチコンバートの選択肢もあるが、いずれにしても急造布陣になる。

 さらに、途中交代から攻撃の起爆剤として期待されるMF松浦が、19日に負傷していた左足首の精密検査の結果「関節内果疲労骨折の疑い」と診断された。追い打ちをかけるような主力選手の離脱に、指揮官は「このゲームはダメ。長引きそう」と、長期離脱の可能性もほのめかした。

 クラブ初の開幕2連敗に、主力選手の負傷。加えて相手は強豪浦和だが「相手はボールを奪われたとき、バランスが崩れることがある。やれるメンバーでやる」と、同監督はあくまでも強気な姿勢は崩さなかった。【栗田成芳】