<J1:山形1-0大分>◇第5節◇11日◇九石ド
今季から昇格した山形は2試合連続無失点で大分に1-0で勝ち、初の2連勝で暫定首位に浮上した。
北上中の桜前線が本拠地に達する前に山形の勢いは「満開」だ。0-0で迎えた後半18分、MF北村が球足の速い左クロスを蹴り込んだ。172センチのFW古橋は一瞬のスピードを生かして相手DFの前に出ると「得意じゃない」という頭で合わせて先制した。狙っていたというクロスからの得点に「(ゴールへ向かう球の)角度が良かったので『入る!』と思って、早めに喜んだよ」。ベンチでは小林監督が、フライング気味にガッツポーズしていた。
この1週間、「カメナチオ」と呼ばれる堅守の大分対策をみっちり練習した。同監督は3バックと両サイドの選手の計5人で、ゴール前を固めようとする大分に対し、意図的にミドルシュートを打って、大分の最終ラインを上げさせるように指示した。紅白戦で選手の理解が足りないと判断すると、古橋ら攻撃陣の主力に珍しく居残り練習を指示し、直接指導した。
02年、自ら指揮して昇格させた古巣大分との一戦を、同監督は「山形を連れて対戦できて本当に幸せ」と感慨深げだったが、勝負となれば別だ。流れが大分に傾きつつあると見るや、残り11分からちゅうちょなく守備要員のカードを3枚切った。敵将シャムスカ監督は「(FW長谷川を除く)9人で守られては…」とお手上げ。相手のお株を奪う、2試合連続の無失点勝利を収めた。
雪の次は、試合開始時22・4度の暑さにも勝った。今季J1の最北クラブが、約1000キロ離れた最南クラブの敵地で昇格後初めて2連勝。それでも選手には浮かれたところはない。DF石川は「チャレンジャーだから、組織で分析通りに戦える」と胸を張った。開幕5試合を終えて暫定首位で、次節はアウェーのG大阪戦。挑戦者の気持ちのままJリーグ屈指の強豪に挑む。



