J1清水のFWフローデ・ヨンセン(35)が、初の「静岡ダービー」で待望の移籍後初ゴールを決める。15日、11対11のゲームで1得点をマークし、順調な調整ぶりをアピールした。GK西部からのロングパスに鋭く反応し、迷わず左足を振り抜いた。「体調はいいよ。次の試合は、頑張ってゴールを取りたいね」と磐田戦(19日、エコパ)での移籍後初ゴールに自信をのぞかせた。

 母国ノルウェーでも「ダービー」は存在した。「ローゼンボリ(ノルウェー1部リーグ)時代はモルデ戦が『ダービー』だった。私たちはチャンピオンチームだったから、その戦いにおいては、いい思い出ばかりだよ」とニヤリ。ローゼンボリでは、01年と06年にリーグ得点王に輝き、08年まで所属した名古屋でも3年連続2ケタ得点を記録した。

 しかし、新天地ではここまでナビスコ杯1試合を含む公式戦6戦で、無得点にとどまっている。長谷川監督は「岡崎が(点を)取り出したから、フローデのマークが甘くなる。周りともかみ合ってきた。今日も(ゲームで)点を取ったしね」とヨンセンの爆発に期待を寄せた。J屈指の助っ人ストライカーが「ダービー」で目覚める。【為田聡史】