J1磐田は公式戦全7戦フル出場中のMF山本康裕(19)が“先発完投”で今季初勝利に導く。若さと左右の剛速球ミドルを武器に、清水ゴールを狙う。

 全体練習終了後、山本康はマウンドと化した?

 ゴール前から、投げ込みならぬ蹴り込みを開始した。居残りで強烈なミドルシュートを繰り返し打ち込んだ。利き足の右足だけでは飽き足らず左足にスイッチすると、左右変わらぬ剛速球がゴールネットを揺らした。「左の方がミートを心がける分いい。ミドルは常に狙っている。遠めから狙えば相手も嫌がる」。冷静な分析で目を光らせた。

 クラブ史上初めて、10代選手として開幕先発出場を果たし、今季ここまで公式戦全7戦フル出場中。疲れ知らずの期待のボランチは「試合をこなしながらの方が、調子も整う。まだ疲れを感じる年齢ではない」と意に介さない。清水戦で8度目の先発は確実。「1勝が欲しい。2列目からでもどんどん狙っていく。若い選手が決めた方が、チームも乗っていく」と初勝利を視野に入れた。

 清水戦翌日の20日から、日本代表岡田監督の下で始まる、U-20日本代表合宿メンバーに選ばれている。チームが今季公式戦7戦未勝利という状況の中、チームに残りたい気持ちもあったが「勝って気持ちよく代表に行きたい」と勝利宣言。決め球を忍ばせ「先発完投」し、未勝利街道に終止符を打つ。【栗田成芳】