J2仙台FW平瀬智行(31)が26日のアウェー熊本戦で、自己タイのリーグ3試合連続ゴールを狙う。15日の岐阜戦と18日の栃木戦で連続得点し、鹿島時代にマークした00年以来の3戦連発に王手。立ちはだかる熊本MF藤田俊哉(37)は、平瀬が鹿島、藤田が磐田時代に激闘を重ねた相手。再戦の舞台で「平瀬健在」を見せつける。

 9シーズンぶりの3戦連発へ、視界良好だ。19、20日の休暇でリフレッシュし「まったく疲れがない。久々の感覚」と平瀬。この日のミニゲームでも得点し、好調をアピールした。00年6月24日の名古屋戦、7月1日の川崎F戦、同8日の磐田戦で3戦連弾。リーグ戦以外では、シドニー五輪アジア最終予選で3試合連続2ゴールをマークした。長い歳月をへて“全盛期”の自分に再挑戦する。

 記録達成へ、燃える相手もいる。熊本MF藤田は、鹿島と磐田の「2強」時代に黄金期を築いたライバルだ。「磐田と鹿島で何度も面白い試合をした。(01年の)チャンピオンシップで得点したし、今でも当時を鮮明に思い出す」という。一方で「俊哉さんは独特なテンポでパスを出す。年齢を重ねても衰えないものだし、まず俊哉さんをつぶしたい」と警戒した。

 熊本戦の相性もいい。昨年9月の対戦では、2得点1アシストを記録し4-0で快勝。「俊哉さんにボールを配球されると厳しいけど、チャンスは必ず来る。そこを確実に決めたい」とゴールへの執着心をのぞかせた。当日は3月に郵便局を定年退職した父模一さん(60)も鹿児島から応援に駆け付ける予定。3戦連発へモチベーションは高まっている。【木下淳】