<J1:名古屋2-1横浜>◇第7節◇26日◇瑞穂陸

 MF小川佳純(24)が名古屋を救った。同点の後半36分。ゴール左、難しい位置のFKを追い風に乗せた。「とにかく集中して、自分の思った通りのボールを蹴るだけだった」。2枚の壁を越えたボールは見事にファーサイドのネットを揺らした。自身のリーグ初得点は貴重な勝ち越しゴールとなった。

 1点ビハインドの同26分には右CKをDF吉田の頭に合わせ、同点弾を演出。玉田、マギヌンと2枚の攻撃的選手をケガで欠くチームの危機に、1得点1アシストと勝利に直結する大きな仕事だった。

 昨季はリーグ11得点10アシストでベスト11と新人王を獲得した。同じように決勝ゴールを決めた22日のACLニューカッスル戦から2戦連発。往復約20時間のオーストラリア移動も乗り越え、今季から背番号10を背負う男が、今節ACL組4チー厶で唯一の勝利で4位に浮上させた。