<J1:新潟1-0山形>◇第11節◇9日◇NDスタ

 山形が新潟に0-1で敗れ、J1昇格後初のホーム黒星&連敗を喫した。右太ももに不安を抱えていたFW古橋達弥(28)が、3戦ぶりに先発復帰したが完封負け。後半33分に投入されたFWジャジャ(22)も、不発に終わった。「天地人ダービー」に今季最多1万7171人が詰めかけたが、ホーム5戦目でホロ苦い初黒星となった。

 重い足取りのモンテ戦士を勇気づけようとするエールが、スタジアムに寂しくこだました。FW矢野を中心に、新潟に押し込まれる苦しい展開。イレブンは疲れ切っていた。クラブ史上4位の1万7171人が詰めかけた本拠地で、今季初の黒星。普段は陽気なジャジャでさえ、肩を落としショックを隠せなかった。

 3失点の屈辱を味わった神戸戦から4日。最終ラインに宮本、園田を起用しテコ入れを図ったが、ゴールを割られた。浴びたシュートは前半だけで10本。DF石川は「全体的に見ると、どうしても攻め込まれている」と重みのある攻撃をはね返せない、チームの「弱点」に頭を悩ませた。

 古橋が復帰し攻撃にリズムは、生まれた。「自分で決めたことをやって(仲間と)ミスマッチしていた」と判断した小林監督は、前半37分でFWキムをベンチに下げる厳しさも見せた。サイドで選手が連動し、チャンスはつくった。だが古橋は「最後のところをしっかりしないと」と、2度あった自身の決定機を決められずに悔やんだ。

 0-1の後半19分、石川のFKにMF秋葉が飛び込んだシュートは、微妙なタイミングで惜しくもオフサイド。「そういうのを拾うのも、力」という指揮官の言葉通り、審判の見方を変える「強さ」が必要だ。

 4月までに4つ挙げた白星は、5月に入ってまだない(1分け2敗)。だが小林監督は、確かな成長を感じ取っている。「苦しい時期をしのぐのも、J1の楽しさ。顔を上げて次に向かう」。救いは、チームから闘争心が失われていないことだ。【山崎安昭】