Jリーグは18日、今後の公式試合を通常通り行うことを決めた。新型インフルエンザの感染拡大を受け、日本協会と合同で対策本部を設置。監督官庁である文科省とも協議した結果、通常開催を発表した。羽生事務局長は「今の時点で」と前置きした上で「20日のナビスコ杯、ACL(G大阪-FCソウル)も、いつも通りです」と説明した。

 もちろん、最大限の感染を防ぐ努力はする。対策本部は(1)せき、発熱等のある人の観戦自粛を要請する(2)観戦者のマスク着用を求める(3)入場口、トイレにアルコール消毒液設置(4)医師増員と4項目の対策を決定。各クラブに通達するとともに、文科省に報告し、公式HPにも掲載した。21日には各クラブの社長を集めて臨時実行委員会も開催。週末以降の対応を話し合うことも明らかにした。

 また、大阪・長居での開催が心配された日本代表のキリン杯チリ戦(27日)について、対策本部長も務める日本協会の田嶋専務理事は「現状では通常通り試合を行う」と明言した。この日チリ代表が来日したこともあって「試合そのものを中止することはない」と話していた。ただし「最悪のケースは考えている」と無観客試合の可能性は否定しなかった。