8人でサッカーを行うU-20ジャパンズエイト(24~26日)が、静岡県御殿場市内で開催された。20歳以下の所属クラブで出場機会の少ない選手が中心に参加。U-18日本代表候補を含めた計8チームから編成され、25日には2グループに分かれ、予選リーグが行われた。県勢J1クラブの磐田からはDF本田慎之介(19)、GK大畑拓也(19)。清水からはFW大前元紀(19)、MF竹内涼(18)、FW河井陽介(19=特別指定選手)が出場した。

 磐田DF本田は、Jの舞台で出場機会がない分、思う存分動き回った。約60人の選手が振り分けられたB1チームとして、この日の午前から20分ハーフのゲームに3試合出場。さらに休憩時間中、観戦していた別のチームでけが人が出たため、急きょスクランブル登板。思わぬ出番に急いでピンクのユニホームに着替え出場。計約130分間、ピッチに立ち続け「かなりきついッス。足を出したいんですけど、出てこない」と話し、疲れ切った足取りで宿舎へ向かった。

 今季加入し、まだトップでの出場機会がない本田にとっては格好の舞台だ。ピッチの広さは通常の半分。その分選手間の距離が縮まり、1対1の場面も増える。日本協会の小野育成担当技術委員長は「さぼれば失点、奪えばゴールにすぐつながる。後半10分から相当きつい。個を鍛えるにはいい」と効果を説明。視察に訪れた磐田の森下仁志コーチは「疲れたときほど、考えて位置を取らないと。トップチーム?

 まだまだ」と、愛のムチで答えた。【栗田成芳】