高校総体サッカー静岡県大会決勝が7日(午後2時5分、袋井・エコパスタジアム)で行われる。初優勝を狙う静岡学園は、今大会チーム最多の4得点を挙げているスタメンで唯一の2年生、FW鈴木健太が、長身を生かしたゴールで同校を悲願の全国総体出場へ導く。

 ハイタワーFW鈴木健が清水商ゴールに牙をむく。今大会チーム最多の4得点を挙げているが、2得点は185センチの長身を生かしたヘディングだ。同校史上最長身FWは「どんな形でもいい。チームに貢献したい」と話す。

 レギュラーへの道は平たんではなかった。富士宮出身の鈴木は、中学から同校サッカー部に入部当初は、同級生の輪にとけ込むことができなかった。中2の時は、原因不明の吐き気に襲われ、約1カ月間休学。精神的に追い込まれ、転校まで考えていた。

 だが、完全に環境に順応した高校入学後は、昨季のルーキーリーグで16得点を挙げ得点王を獲得。U-16日本代表に選出されるまでに成長した。昨年12月に右骨盤を疲労骨折し、新人戦は欠場。Bチームに落ちる屈辱も味わったが、4月に復帰、すぐさまレギュラーを奪取した。「いろいろあったけれど、今思うといい経験でした」と振り返る。

 5月31日の準決勝では、再三ビッグチャンスを迎えるも無得点。チームメートが喜ぶ中、試合後に1人悔しさから涙を流した。「決勝では絶対に点を取って勝ちます。歴史を塗り替えたい」と意気込む鈴木が、名門を初の全国総体出場に導く。【神谷亮磨】