<J1:清水4-1山形>◇第14節◇20日◇アウスタ

 清水がリーグ再開の山形戦を4-1で勝利し、リーグ戦今季初の3連勝を挙げた。FW原一樹(24)、MF岡崎慎司(23)、FWフローデ・ヨンセン(35)のゴールなど今季最多の4得点。原とヨンセンのコンビでの先発試合は、これで8勝1分けと相性の良さを見せた。

 原とヨンセンの2トップが、「アベック弾」で快勝を引き寄せた。まずは原が先陣を切った。前半5分、相手DFがゴール前で痛恨の空振り。こぼれ球を見逃さず、冷静に押し込んだ。「相手よりのボールだったけど、(こぼれ球が)くるかなって思ったら本当に転がってきた。ごっちゃんゴールですけどね」と、チームを勢いづける貴重な先制弾を笑顔で振り返った。

 出場停止明けのヨンセンも神戸戦(7日)以来の“2戦連発弾”で続いた。2点リードの後半15分。右サイドを突破した原からのクロスに、滑り込みながら右足で合わせ山形にとどめを刺す4点目を奪った。「ゲームが始まる前からチーム全体の雰囲気が良かった。もちろん、結果にも満足している」。開幕から公式戦10戦不発に苦しんだ「ベテラン助っ人」も、復調に明るさを取り戻した。

 2トップの「アベック弾」こそ今季初だが、2人が先発した公式戦は、この日を含め8勝1分けで9戦負けなし。合流後さっそく1得点をマークした日本代表FW岡崎もチームに加わり、攻撃陣は破壊力を増すばかりだ。今季初の3連勝で暫定ながら5位にまで浮上。長谷川監督は「再開後の初戦はポイントになるゲームだった。全体的には、まだ不安定な部分もあるけど、いい結果が出て良かった」と、上位進出に手応えを感じていた。【為田聡史】