<J1:浦和2-0神戸>◇第15節◇27日◇駒場

 ボルフスブルクから神戸に復帰したFW大久保嘉人(27)が、珍しく?

 自分を責めた。3度も決定機を作りながら得点に結びつかず0-2で敗戦。復帰後2連敗となり「オレが点を決めておけば(勝敗は)分からんかった。今日はさすがに責任を感じます」と元気がない。

 前半7分のGKとの1対1は足のスネに当てて枠を外し、後半33分のフリーのシュートも左にそれた。6分後には闘莉王を抜いてゴールネットを揺らしたが、トラップの際にハンドの反則を取られ幻のゴールに。決定機を作り出すまでの動きはよかったが、結果だけがついてこなかった。

 チーム状態も悪い。大久保が裏に抜けてもパスが出ない。ならば…と大久保が中盤に下がると、今度は前線で動けるFWがいない。戦術もなければ、全体的な運動量もない。終盤に速さのあるFW岸田を投入してようやくリズムが出たくらいか。今季は敵地で1分け7敗と未勝利で、J2降格圏の16位千葉と勝ち点2差。このままでは大久保がいても“宝の持ち腐れ”になってしまう。