浦和が7月上旬に試験的に「週休2日制」をテストすることが6月30日、分かった。1日の定休日を皮切りに、4日の山形戦の翌5日を「移動日休み」とし、8日も定休日とする。今季からフォルカー・フィンケ監督(61)のもと、運動量重視のサッカーにスタイルを変えており、夏本番に備え、体力消耗と続出中の故障者に歯止めをかけるのが目的。

 フィンケ監督が就任した今季は試合3日前を定休日にしてきた。しかし、現時点で首位鹿島と勝ち点7差の3位。同21日の横浜戦では後半に運動量が低下し、0-2で完封負けを喫するなど、気温が上昇しだした先月下旬から体力面の課題を露呈。前節神戸戦を欠場したDF三都主や平川、FW田中達ら主力にけが人を抱えており、「積極的休養」は苦肉の策ともいえる。

 チームは既に先月下旬から練習開始時間も変更。強い日差しを避けるため、午前練習を1時間早め、午後練習は逆に1時間遅らせた。この日の2部練習では、MF山田直が、足の筋肉に軽い異常をきたし、グラウンドでの練習を回避した。念のため検査を行うという。休日と試合の間が中2日しかなく、戦術を煮詰める作業が足りなくなるリスクを覚悟で、あえて週2日休む。