J1清水の長谷川健太監督(43)が1日、次節京都戦(4日、アウスタ)に向けた新布陣をテストした。ボランチに本田、右サイドDFに高木を起用。3本目は、藤本を左サイドMFに入れ、鹿島戦(5月10日)以来のコンビとなる、岡崎とヨンセンの2トップをチェック。だが、攻撃陣が思うように機能せず、主力組は3本目に藤本が技ありのループシュートを決めただけだった。

 この日は、3本とも主力組だった本田と高木のプレーに指揮官は「(本田)拓也は、納得のいくプレーじゃなかった。(高木)純平は、まあまあじゃないですか」と、言葉を濁した。サブ組で1得点、主力組で1得点をマークした藤本に対しても「よかったと思う」と評価しながらも「もっとゴール前の仕事を増やしてほしい」と注文をつけた。

 指揮官の厳しさは期待の裏返しだ。「拓也の展開力はチームの武器になる。純平は深い位置まで行ける攻撃力。(藤本)淳吾には、彼しか持っていないプレーが、たくさんある」。次節京都戦後は、G大阪、浦和(ナビスコ杯)、鹿島、と上位チームとの対戦が続く。「夏の正念場」を乗り切るためには、妥協はしない。【為田聡史】