神戸のDF宮本恒靖(32)が、ボランチ起用される可能性が出てきた。次節11日の千葉戦(フクアリ)に向けた7日の実戦練習で、和田新監督はセンターバック(CB)に北本と河本を起用。宮本はボッティと並んでボランチに近い陣形を取った。和田新監督は「ツネ(宮本)がCBとして悪いのではなく、いろいろな組み合わせを考えたい」と説明。宮本も「中盤でも守備面でコントロールすることが重要」と前向きにとらえた。

 宮本はG大阪時代の05年にも、シジクレイ(現京都)との共存策としてボランチを試されたことがある。神戸は北本、河本のほかにも小林らCBの人材は豊富で、宮本の統率力を最大限に生かすために守備的な中盤に配置する考えだ。現在3連敗中で、J2降格圏の16位山形と勝ち点1差。リーグワースト3位の28失点と苦境に立たされている。低迷打破へ神戸が「ボランチ宮本」にかける。【益子浩一】