原一樹(24)と岡崎慎司(23)の「和製2トップ」で、浦和ゴールをこじ開ける。J1清水は、15日のナビスコ杯準々決勝浦和戦(午後7時半、埼玉)に向け14日、非公開で約1時間の最終調整を行った。過密日程を考慮してか、長谷川監督は「2トップはかえる可能性がある」と、ベテランFWのヨンセンをベンチに置き、今季初コンビの原と岡崎の2トップを先発させる可能性を示唆した。

 日本代表DF闘莉王を中心にした強力な浦和守備陣を打ち破る。原が「どんな形でもチャンスをモノにしないといけない。何回とられてもいいから、どんどん仕掛けていくつもり」と話せば、岡崎も「そこまでやるのかと、相手が思うぐらい(相手DFラインの)裏を狙っていく」と、真っ向勝負を宣言した。

 ホーム&アウェー方式の同杯決勝トーナメントの初戦は、敵地から始まる。浦和の大サポーターでスタジアムは、真っ赤に染まり完全アウェーでの戦いが予想されるが、消極的に守備を固めるつもりは一切ない。逆に2倍に換算されるアウェーゴールを手土産に、ホームの第2戦につなぐ。昨年は決勝で大分に屈した。「ナビスコ杯への思いは(浦和より)こっちの方が強い」と岡崎。リベンジをかけた挑戦が、本格的に幕開けする。【為田聡史】