<ナビスコ杯:浦和2-1清水>◇15日◇準々決勝第1戦◇埼玉

 敵地での試合は簡単ではなかった。J1清水は浦和に1-2で敗れ、第1戦を落とした。序盤は、浦和にゲームを支配された。ピンチがあってもチャンスは、なかなか訪れない。我慢の時間が続いた前半24分、ドリブルで切り込む浦和MF原口にMFパウロがペナルティーエリア内で痛恨のファウル。PKから先制点を献上してしまった。

 ハーフタイムに長谷川監督は「点をとれないはずはない。自信を持ってボールをつなげ!」と、選手たちを送り出した。後半開始3分。「点をとることが最も分かりやすい結果」と話していた、MF枝村がパウロからの浮き球のパスを技ありのダイレクトボレー。貴重なアウェーゴールで一時は同点に追いついた。だが、同15分、浦和FWエジミウソンに勝ち越しゴールを奪われた。

 先勝こそ許したが、まだ半分が終わっただけだ。最少得点差でアウェーゴールも奪っての折り返し。29日の第2戦(アウスタ)は、クラブ関係者によると「すでに前売り券は、1万9000枚ぐらいチケットが売れていますよ」と、満員の清水サポーターが準決勝進出を後押しする準備は整っている。運命をかけた第2戦。ホームで浦和を返り討ちにしてみせる。【為田聡史】