千葉が27日、アレックス・ミラー監督(60)の解任を発表した。後任監督には江尻篤彦コーチ(42)が就任する。19節を終えて4勝7分け8敗の16位という低迷が解任の理由で、沢入重雄ヘッドコーチ(46)と監督の次男でもあるグレッグ・ミラーコーチ(33)も契約解除。三木社長は「19試合の結果で、総合的に判断した」とコメントした。

 ミラー監督は昨年5月に就任後、チームを立て直してJ1残留に導いた。しかし、今季は思うような成績が残せず、選手からは一貫性がない指示を疑問視する声も出ていた。江尻新監督はオシム監督ら4人の外国人監督のもとでコーチを務め、選手との距離も近い。もともとクラブ側も監督候補として期待していた。

 J1の監督交代は今季4人目、19節終了時で15位以下の4クラブはすべて交代した。江尻新監督はこの日午前中の練習からチームを指揮。クラブを通して「選手、指導者として育ってきた伝統あるチームを率いることになり、身が引き締まる思いです」と話した。65年の日本リーグ創設から現在のJリーグまで唯一2部リーグ落ちを経験していない千葉。伝統を守れるかどうかは、8月1日の磐田戦(ヤマハ)が初陣となる江尻新監督にゆだねられる。