王者鹿島がロングラン&ロングパスで再加速する。27日、茨城県鹿嶋市内でナビスコ杯準々決勝第2戦川崎F戦(29日、等々力)に備え調整練習。リーグ戦史上1位の17戦不敗記録を樹立したが、最近2戦は連続ドローで内容も悪いだけに、2つのキーワードでモヤモヤを一気に振り払う。

 MF本山雅志(30)は「個人的にもロングランが少ない」と再加速への鍵を明かした。25日柏戦のFWマルキーニョスの同点弾は右DF内田のロングパスを、左サイドを約50メートル走り抜けた新井場が受けてアシストしたもの。高温多湿の環境下でのロングランは過酷だが、内田も「大変だけどそれをやらないと」と言い切った。

 さらに本山は「短いパスも必要だけど長いパスで相手を揺さぶり消耗させることも大事」と話した。2つの「鍵」を実践し、川崎F戦でナビスコ杯準決勝進出を決めると同時に「鹿島らしさ」を取り戻す。