J1山形は29日、週初めからハードトレを敢行した。26日の新潟戦で小林伸二監督(48)が気になったのが「球際の判断」だ。ボールの動きばかりに注意が取られ、人の動きを把握しきれないプレーを、選手にVTRで見せてチェック。「(ボールを)取りに行くのか、判断が大事」と、指揮官の大声が飛び交う中で、負荷のかかる対人練習に時間を割いた。

 2連勝後の新潟戦は、勝ち点1に終わったが、終盤の同点劇に雰囲気は悪くない。勢いを持続、あるいは加速させるために、指揮官は「懸案事項」の修正に入った。27日に、サテライト組が日帰りで行った新潟との練習試合も含め「トップもサテも(長所短所ともに)目に見えるものがあった」と、オフ明けでいきなり対人トレの理由を語った。8月2日は技術力の高いG大阪戦。強敵との戦いに備え、基本技術や戦術ルールの確認を入念にした。【山崎安昭】