2日のG大阪戦でJ1山形DF石川竜也(29)が、7月4日の浦和戦以来、4戦ぶりに先発復帰する。浦和戦で左内転筋を肉離れし戦線を離脱。同27日の新潟戦で途中出場ながら戦線復帰し、コンディションは万全だ。夏休みでNDスタに駆けつける大勢の子どもたちに「ワクワクするプレーを見せたい」と、勝利をプレゼントする。

 頼れる「左のスナイパー」がG大阪を狙い撃つ。石川はこの日、非公開でのセットプレー確認などを行い、金星ゲットの“予行演習”を終えた。見守った小林監督は「石川、宮沢、財前は、ここぞという時に仕事をする。大事な試合では外せないベテランだし、今日はみんな集中力がすごかった」と目を細めた。

 3試合ぶりに出場した前節の新潟戦は、途中出場でわずか20分間のプレーだったが「感覚とか、いい状態です」と石川。山形サポーターが埋め尽くすホームでの先発復帰戦を、勝利で飾りたい理由がある。

 石川

 夏休みで子どもたちが多い。ワクワクするプレーを見せたい。僕も小学生の時、ヤマハ(現磐田)のFW中山さんを見たりサインをもらったりして、ワクワクしてた。

 注目度の高い一戦で、地元の子どもたちのサッカー熱を高めたい考えだ。

 石川は「ガンバ戦は、僕がサイドでボールを持てる時間が長くあると思う。厳しい試合になると思うけど、我慢強くやる」と表情を引き締めた。正確なクロスだけでなく、的確なコーチングでもチームを引っ張る石川が、強豪撃ちを果たしてスタジアムを興奮させる。【山崎安昭】