コンサドーレ札幌のMF古田寛幸(18)が、クラブ初の高校生スタメンを果たす。4日の戦術練習で、石崎監督は主力組の右サイドハーフにMF古田を抜てき。5日の福岡戦(札幌厚別)では、01年(J1)に今野泰幸(現東京)がマークした18歳2カ月と13日に並ぶ、最速先発出場となることが濃厚となった。

 前節C大阪戦の途中出場で最短デビューを果たした古田が、今度はスタメンの座を手中に入れた。この日はMF藤田が発熱のため練習を欠席し、5日の福岡戦欠場が決定。4年前に高校生Jデビュー1号となった開拓者の穴を、同じ札幌ユース出身の古田が埋め、さらに高校生先発という新伝説で塗り替える。「前半から死んでもいいから飛ばしていく」。主力離脱で生まれた少ないチャンスだけに、時間配分など考えずスタートから高速ドリブル全開で臨む覚悟だ。

 石崎監督も「ユースでもやっているポジション。心配はしていない」と、迷いなく18歳の新星を起用する構えだ。得点を挙げれば、02年新居辰基(現千葉)の18歳3カ月と29日を抜くクラブ最年少ゴールとなる。「前が空いたら貪欲(どんよく)にゴールも狙う」。厚別でのJ通算ゴールも前回の岡山戦で199点に達した。古田が最年少弾&厚別J200号のダブル達成に照準を定めた。【永野高輔】