逆転優勝へ巻き返しを図る浦和が「全員遠征態勢」を取る。リーグ再開初戦のG大阪戦(15日、万博)に備え、チームは14日、さいたま市内で最終調整後、新幹線で大阪入りする予定。出発ぎりぎりまでベンチ登録メンバーを選考するため、13日の非公開練習後には全選手に対し、スーツを持参して遠征準備を整えて練習場に来るよう、異例の通達が出た。

 普段は選手はクラブハウスに私服で集合する。試合前々日の練習までにはおおよその遠征メンバーや戦術も把握できる。だが、今回は違う。DF闘莉王が「試合に出たいけれど、まだ分からない」と言えば、FWエスクデロも「だれがメンバーに入るのか、システムが変わるのかどうかも分からない」という。

 浦和はリーグ戦3連敗中で、G大阪とは昨季以降2分け3敗と勝てていない。戦列を離れていたMF梅崎や闘莉王が練習に復帰し、フィンケ監督も慎重に戦力を見極めるようだ。

 浦和が公共交通機関を利用して移動する際に着用する「HUGO

 BOSS」のスーツに袖を通すのは誰か。14日、選手たちは期待と闘志を胸にスーツを持参する。【山下健二郎】