史上初の3連覇へ向けて首位を走る鹿島に暗雲が漂ってきた。0-1で敗れた19日のアウェー神戸戦で、激しい当たりを受け、途中交代したFW興梠慎三(23)が、20日までに神戸市内で精密検査を受け、腰部の強い打撲と判明。「まだ痛い。うつぶせじゃないと寝られない」状態で、23日のホーム東京戦への出場が厳しくなった。

 当初は骨折の疑いもあったほどで「骨折じゃなくてよかった。東京戦に向けて準備するけど、(出場するかは)回復次第です」と険しい表情。興梠に加え、神戸戦を欠場したMF本山が左足太もも裏肉離れで全治1~2週間、FWマルキーニョスも左足太もも裏痛のため東京戦出場は微妙だ。

 この日の夕方、興梠と本山は茨城県鹿嶋市内のクラブハウスで治療を受けた。リーグ戦で首位を独走しているものの、後半戦突入後は1勝2分け2敗と失速気味。攻撃の主力3人を欠けば、さらに苦境に陥ることになる。